社会保険労務士の有望な将来性

会社と社員との間に立ち、さまざまな問題を対処する緩和剤的な役割をも担う、言わば、労働に関するエキスパートでもある社会保険労務士。
会社や企業に入社すると、ほとんどの場合、公的保険などへの強制的な加入が義務付けられている為、今後も、専門家としての仕事が途絶える事は考えにくいと言えます。
むしろ、保険制度や年金制度など労働に関するさまざまな法律や規定もより一層複雑化する事が予想されている将来においては、益々需要が高まる傾向にあると言えます。

ただし、社会保険労務士の需要自体が高まる傾向にあると言っても、ただ資格を持っているだけでは、その流れを有利に活用する事は難しい、と言えるかもしれません。

既に、労働環境や法律など、会社に関するさまざまな要素も年々複雑化している昨今ですが、近い将来、その変化も更に加速するのでは?と懸念されているのが実状です。
労働に関する全ての項目を熟知している専門家としての活躍の場が広がる、という面では有り難い状況かもしれませんが、求められるスキルも多岐にわたる様になるでしょう。
より高い専門知識を持っているのはもちろん、豊富な経験と実績、どんな状況であっても柔軟に対処できる対応力やコミュニケーション術など、多彩な能力が必要になるはず。

労働に関する法律や制度の複雑、多様化が進む現代において、数多くの企業が社会保険労務士無しでは会社経営自体が成り立たないとさえ言われています。
それ故、一企業における社労士が占めるウェイトも年々高まっていると言えるでしょう。

こういった風潮は今後も継続する事が予想されていますし、例え長引く不況の中にあったとしても、社労士に対する需要が減少する事は無いと言われています。

求められるスキルも多様化に対応すべく、日々、スキルアップに努め、自分なりの強みを強化出来さえすれば、将来的にも安定して働けるのではないでしょうか。

ワンランク上の社会保険労務士を目指そう!

近年では、同じ社会保険労務士であっても、さまざまな分野にまで精通している人が増加傾向にあると言われています。
もちろん、社労士資格だけでも十分立派に仕事へ役立てる事はできますが、プラスαとしてその他の資格も持ち合せると、更に、強力な武器となり得ます。
例えば、FP(フィナンシャルプランナー)や行政書士、中小企業診断士、産業カウンセラーなどが、その一例です。

複数の資格を合わせ持つ最大のメリットは、何と言っても取り扱う事の出来る案件が増えると言う事でしょう。

独立開業している場合には、顧客獲得の際にも大きなプラス要素となるのはもちろん、アピールポイントとしても有効ですし、勤務している場合にも仕事の幅がグンと広がります。
実際の社会保険労務士事務所では、社労士以外にも複数の資格保有者を雇っているケースが多いのが現状であると言いますから、そのニーズも高いことがうかがえます。
さまざまな立場の顧客を相手にする実際の現場では、専門的な知識と共に高いコミュニケーション能力や洞察力、コンサルティング術などの能力も必須となります。
要は、一つの専門知識を持っているだけでは、太刀打ちできない場面も多いのが現状である、という訳です、

企業内に勤務している場合でも、複数の資格を保有している点は大きな強みとなります。
任される仕事が多くなるのはもちろんのこと、やれる仕事の幅が広がりますから、重要度の高い案件を任されることも出て来るでしょう。
会社の片棒を担ぐ、位の意気込みで毎日の職務に従事する事は、大きなやりがいを与えてくれますし、日々のスキルアップにも繋がる筈です

社会保険労務士資格にプラスαの要素を付け加えると言う事は、ある意味で、他の士業者との差別化を図る、という事でもあります。
社会保険労務士として息の長い働き方を望むのであれば、尚の事、自分なりの強みや売りを作ることを考えてみましょう。

社会保険労務士として独立開業を成功させるためにできる事前準備とは

社会保険労務士の資格を取得したからと言って、すぐに独立開業に踏み切るのは、無謀と言えるかも知れません。
最終的な目標として、独立開業を掲げるのは良いことだと思いますが、何の下準備も無くいきなり独立しても、よほど緻密な計画でもない限り成功する事は稀と言えるでしょう。

実際に独立開業の道を選択し、現在成功を収めている方々も、決して開業当初から安定した収入を得ていてわけではありません。
人並み外れた努力と知識、人間力をフル稼働させるのはもちろんの事ですが、相応の下準備をしっかりと培ってから、独立開業という道に入ったはずです。

一人前の社会保険労務士として独立を目指すなら、最初にやらなければならない事は、豊富な実績を積む事でしょう。
社会保険労務士事務所やその他の関係事務所などに身を置き、実際に顧客と向き合って仕事をこなす事が、何よりも大きな糧となるはずです。
更には、実際に独立開業した場合に必須となる営業スキルや経営のノウハウまでも基礎からしっかりと学ぶ事ができるでしょう。
顧客との接し方やトラブル解決法、仕事の効率化など、自身が将来開業する際に役立つ情報が満載ですし、あらゆる場面の対応策なども身を持って学習できるはずです。

資格を活かして一般企業に勤務する事ももちろん可能ですが、最終的に独立を目指すのであれば、社会保険事務所などの関係事務所に勤務する方が賢明でしょう。
業務の大半を総務や人事部と重複したものとなりがちな一般企業での就業よりも、関係事務所での就業の方が、より、社労士としての実力を付けやすいはずですから。

そしてもうひとつ、独立開業前にやっておくべき事は、貯蓄です。
開業したての初年度は、ほぼ、収入が無いのと同じ状態がしばらく続く事を覚悟して、最初の1~2年を乗りき為に十分な貯蓄をしておきましょう。

社会保険労務士として、独立開業を目指す人へ。必要な準備と心構えはできていますか?

社会保険労務士の資格保有者は、個人事務所を設立して独立開業する道も選択可能です。
ですが、選択可能というだけで、成功する保証はどこにもありません。

社会保険労務士として独立開業し、安定した収入を得るためには、それなりの準備と心構えが必要となります。
資格を取得して初めて独立開業というスタート地点に立てた訳ですから、成功するか否かはその資格をどう活かすかにかかっていると言えます。
社労士の資格は、あくまで“資格”であって、それだけでは成功を手にする事が不可能である、という事を肝に銘じておきましょう。

資格保有者としての専門スキルを活かす為には、まず、顧客の獲得から開始しなければならず、顧客の獲得には、卓越した営業力が必要となります。
営業力と言っても、一朝一夕で身に着くものではありませんから、とにかく、実践有るのみ、日々の鍛錬が必要となるでしょう。

更には、やっとのことで顧客の獲得までこじつけたとしても、他の士業者達と同じ様な事をやっていては、あなたの魅力、強みを顧客に効果的に伝える事が出来ません。
依頼された仕事を完璧にこなす事はもちろんのことですが、それと同時に、他には無いサービスや心遣いなどのプラスアルファ的な要素に考案も必要となるでしょう。
他とは徹底的に差別化することで、自分の強みをアピールできますし、専門家として在るべき自身の的確な価値を顧客側に認識させやすくなるはずです。

専門的知識は豊富でも、人としてコミュニケーション能力が劣っていては、どれだけ豊富な知識を持っていたとしても、それだけでマイナスとなります。
特に、独立開業をして軌道に乗せるまでには、数々の困難を乗り越えて行かなければならず、さまざまな場面においてあらゆる人との関わり合いも避けられません。
例え、ある程度の軌道に乗せる事が出来た後でも、安定した仕事を継続させる為に最も必要なのは、人間性を磨く事だと言います。

高い専門知識に優れた人間性を持ちあわせてこそ、一流の社会保険労務士と言えます。
そうなれば、自らが営業して回らずとも、人を介して評判が伝わり、安定した収入を得ることも可能となるでしょう。

気になる社会保険労務士の平均年収はどの位?

社会保険労務士として働く場合、一番気になるのは、平均年収ではないでしょうか。
ひと口に社会保険労務士と言っても、実際には、就業形態や働く場所、業務内容によって様々に分かれているので、年収にもバラつきがあります。
一概には言い難いと言うのが実状の様ですが、それでも、ある程度の調査結果は公表されています。

一企業内の人事部や総務部等に所属し、会社に付属して業務に携わる、いわゆる勤務社会保険労務士の場合。
年代やキャリア、勤続年数によって多少の違いがでるものの、概ね平均年収は500万円~700万円前後と言われています。
月収で言うと大体40万円前後という事ですが、勤務する会社の方針や規模によっては、積極的な資格手当の支給を行っている所もあります。

一方で独立開業をしている開業社会保険労務士の場合には、それこそ、規模によって大きく差が出ると言えるでしょう。
例え、事務所を構えて独立開業したとしても、顧客が居なければ仕事は発生しません。
その場合、当然のことながら収入も発生しないことになります。
そういった点を踏まえれば、開業したての駆け出しの場合には、勤務社会保険労務士よりもはるかに低い月給でスタートする羽目になるかもしれません。
ですが、一旦顧客を獲得し、定期的な仕事を請ける様になれば、年収1千万円も夢ではありません。
実際に年収2~3千万円を裕に越える高収入を実現している開業社会保険労務士の方々も沢山います。

勤務型にしても独立開業型にしても、その収入の額には自身のキャリアも大きく関係してくると言えます。
更に、同じ勤務型であっても、企業に勤務する場合と、社会保険労務士事務所に勤務する場合とでもその年収は異なって来ます。
一般的には、社会保険労務士事務所に勤務する場合の収入の方が低くなるようですが、純粋に社労士としての職務をこなす機会に恵まれる、という利点もあります。
特に、将来的には自分の事務所を持って独立したいと思っている人にとっては、収入面では多少劣っていても、顧客獲得のノウハウや開業の秘訣などを学ぶ良い機会となる筈です。

社会保険労務士として活躍するフィールドはひとつではない

同じ社会保険労務士であっても、その就業携帯によって、大きく二つに区別する事ができます。

ひとつは、一企業内の人事や総務部に所属して勤務する、勤務社会保険労務士、そしてもうひとつは、独立して自分の事務所を構えて開業する、開業社会保険労務士です。
もちろん、どちらの道を選ぶかは本人次第な訳ですが、どちらの場合にも、メリット、デメリットがあるのは言うまでもありません。

一般企業に勤務する場合は、人事部や総務部の仕事内容と重複する項目も多いことから、実際に摂り扱う業務も多岐に渡ります。
もちろん、社労士のみに許されている独占業務をも同時にこなす訳ですから、他にはない特別な役割もしっかり担っています。
同じ勤務型でも今より大きな企業に転職して活躍する道もあれば、同じ会社内に務めつつステップアップを図る事も可能となります。

土日の休みが確保でき、福利厚生もしっかりとした中で安定した収入を得つつ、やりがいのある職務を果たせる事こそ、勤務社会保険労務士として働くメリットと言えるでしょう。
唯一のデメリットとして挙げるならば、専門分野以外の処務に時間を費やす事も多いため、社労士ならではの活躍の場を作る機会が少なくなりがち、という事です。
更に言えば、収入が安定している分、金額の面では他の一般社員と大差ない場合がほとんどである、という事でしょうか。

一方、独立開業を選んだ場合の最大のメリットと言えば、やはり、高収入に繋がる、という点に尽きるでしょう。
実際に独立して成功を収めている人々の中には、年収1千万を実現している人も多くいます。
もちろん、開業当初は多忙な毎日を送っているにもかかわらず、直接収入に結び付かない事も多く、軌道に乗せるまでには相当な努力が必要となるのは言うまでもありません。
だからこそ、全ての経験が地となり肉となり、結果として、安定した顧客の獲得に繋がる訳で、そこで初めて年収1千万円への道が開かれるのでしょう。
そう考えると”ある程度の軌道に乗せるまでには試練期間がある”という点が、独立開業を目指す場合のデメリットと言えるかもしれません。

いずれにせよ、デメリットをもメリットに変えてしまうくらいの意気込みで毎日の業務に携わる事こそ、一流の社会保険労務士としての在り方ではないでしょうか。

社会保険労務士の資格取得までに要する時間はどのくらい?

同じ国家資格の中でも、かなり難易度が高いことで知られる社会保険労務士の資格。
資格の取得までにかかる時間は長い人で5年以上という話も珍しくないと言いますから、
安易な独学や数カ月の準備期間のみで合格できる様な試験でないことは確かです。

そんな狭き門でもある社労士資格の取得に際して、一般的に最低限必要な勉強時間は、およそ800時間以上と言われています。
ですが、こればっかりは、個人の許容範囲、理解度にも大きく左右されるでしょうから、一概には言い難いのも事実です。
本人の努力次第でも大きく結果が変わると言えますし、同じ受験者でも法律事務所や社会保険事務所に勤務している人や法律の勉強をした事がある人は、断然有利となるでしょう。

800時間の勉強時間を確保するとなると、1日2時間コンスタントに勉強をしたとしても、約1年は準備に費やす事になります。
これまでに法律関係の仕事をしたことも無ければ勉強した事も無く、今回初めて法律に関する学習を始める人にとっては、1日約2時間ではカバーしきれないかも知れません。

実際に、1発で合格を果たす人の割合は10人に1人程度と言われているのが社会保険労務士の試験の実態です。
特に法律に関してこれまで何の知識も無く、1から学び始めている人などは、2~3年の勉強期間が必要である事は覚悟しておくべきです。

試験では、8科目すべてにおいて合格点を獲得することが必須となります。
実に広範囲にわたって勉強をする必要がある上、偏りなく、各項目全てをしっかりと理解しておく必要があります。
広く浅く…などという甘いものではありません。
得意不得意が出てしまわない様に、全ての項目において万全を期さなければなりません。
総合では合格レベルに達している場合でも、基準点以下の科目があれば、不合格にもなり得ますから。
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社会保険労務士になるまでの道のり

正式な社会保険労務士になるまでの道のりとしては、3段階のステップを踏む必要があります。

まず、何はさて置き、試験に合格する事が先決です。
更に社会保険労務士の国家試験は誰でもが受験できる訳では無く、学歴や職歴など、一定の受験資格を満たした受験者のみが受験できる仕組みとなっています。
例えば、大学の一般教養科目の修了者、短大や高等専門学校の卒業者、厚生労働大臣が認めた学校の卒業者などが、学歴による受験資格の一例となります。
職歴に関しては、通算3年以上の社会保険労務士の補助事務経験、国や地方公務員としての実務経験、労働組合や会社の役員としての労務経験などの実務経験が必要となります。
ただし、減族としてどれか一つの受験資格を満たしていれば良いので、そこまで厳しい基準では無いと言えるでしょう。

次に必要となるのが全国社会保険労務士連合会の名簿への登録です。
試験に合格しても、この名簿への登録が完了しないことには、社会保険労務士として報酬を受けて働くことは許されません。
名簿への登録も、実務経験が2年以上あるか、全国社会保険労務士連合会が実施する講習を受講してからでないと、登録できない様になっています。
ちなみに、実務経験が2年以上ある方が名簿へ登録を申請する際には、実務経験の証明書も必要となります。
更に、登録費用として収入印紙で3万円、登録手数料として2万円の計5万円が必要となります。

最後に、社会保険労務士連合会の名簿への登録後に、各都道府県の社会保険労務士会への入会手続きを完了させます。
こちらの入会手続きにも諸費用がかかりますが、入会する都道府県によってその額は異なりますので、その辺は事前に調べておきましょう。

社会保険労務士連合会の名簿への登録、各都道府県の社会保険労務士会への入会を完了させて初めて、正式に、社会保険労務士を名乗る事ができるようになります。

社会保険労務士の魅力とは

社会保険労務士として働く道を選ぶことの最大の魅力は、働き方を選ばないということ。
企業内の一部署に所属して会社の為に力を発揮する事も出来れば、社会保険事務所に身を置いて、独占業務を始めとする専門業務に携わることも出来ます。
もちろん、独立開業をして自身の事務所を持つことも可能です。
ただ一つ言える事は、働くスタイルこそ違っていても、その仕事のやりがいや達成感は同じだということでしょう。
どんな働き方を選択したとしても、常に人の役に立てる、人の為に働けるのが社会保険労務士なのです。

例えば、一企業に勤務している場合、社労士のみが業務の遂行を許されている独占業務以外にも、企業の発展に向けてさまざまな角度から改善や調整も行います。
常に社内の労働環境を整えるべく、会社と労働者の間に立ち公正な判断を下す役割をも担っている訳です。
特に昨今では、雇用形態の多様化に伴う労働者の価値観の変化、セクハラやパワハラといった職場内で起きるさまざまな問題も一層複雑化していると言われています。
より適切な対応が求められる中、労働関係の諸法令を熟知しているエキスパートである社会保険労務士の存在は以前にも増して重要視されているのが実情と言えるでしょう。
そういった背景も後押しとなり、社労士の資格を保有していれば、社内でのスキルアップに繋がる事はもちろん、転職する場合であっても大きなアピールポイントとなり得ます。

ある意味、社会保障という分野は誰にとっても一生ついてくるもの。
社会保険労務士としての専門知識は、自分自身の為にも一生涯役に立つはずです。
いざという時でも、専門知識や様々な経験から得た知恵を活かし、友人や家族を守ることができますから。

社会保険労務士の役割を知っていますか?

企業において、複雑な法規定により構成された、さまざまな社会保障制度を熟知したスペシャリストである社会保険労務士が占めるウェイトは非常に大きいものと言えます。
多くの場合、会社の人事部や総務部に在籍して業務を果たす事になりますが、その活躍の場は実に多岐に渡っているのも特徴のひとつと言えるでしょう。

社労士が取り扱う事が出来る業務の中で最も代表的なものとして挙げられるのは、健康保険や雇用保険、厚生年金等に関する業務の遂行です。
これらの保険関連業務は、作成から提出に至るまでを数十種類にも及ぶ法規定に沿って行わなければならず、到底、一般社員や経営者の手に負えるものではありません。
例えば、会社で新入社員を雇った場合、雇用保険や健康保険、厚生年金などへの加入が必要となりますが、その際に必要書類の作成を行い、社会保険事務所へ書類の提出を行うのも、社会保険労務士の重要な役割のひとつ。
更に会社の賃金台帳の作成や労働者名簿の取り扱いができるのも社労士資格保有者のみに許された特権なのです。
その他にも、雇用や退職についての相談、指導、就業規則や給与規定に関する相談、企業内教育や指導、人事、労務全般についてのコンサルティング業務など、様々な分野で活躍する事が可能です。
専門書類を作成するだけが主な業務ではなく、時には企業内で起こる様々な問題を解決するという大役も担っているわけです。

企業そのものの体制や規則の見直しなどにも積極的に関わっていく社会保険労務士は、会社とそこで働く労働者との関係を円滑に進めるためには欠かせない、かけ橋的な存在なのです。