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社会保険労務士として活躍するフィールドはひとつではない

同じ社会保険労務士であっても、その就業携帯によって、大きく二つに区別する事ができます。

ひとつは、一企業内の人事や総務部に所属して勤務する、勤務社会保険労務士、そしてもうひとつは、独立して自分の事務所を構えて開業する、開業社会保険労務士です。
もちろん、どちらの道を選ぶかは本人次第な訳ですが、どちらの場合にも、メリット、デメリットがあるのは言うまでもありません。

一般企業に勤務する場合は、人事部や総務部の仕事内容と重複する項目も多いことから、実際に摂り扱う業務も多岐に渡ります。
もちろん、社労士のみに許されている独占業務をも同時にこなす訳ですから、他にはない特別な役割もしっかり担っています。
同じ勤務型でも今より大きな企業に転職して活躍する道もあれば、同じ会社内に務めつつステップアップを図る事も可能となります。

土日の休みが確保でき、福利厚生もしっかりとした中で安定した収入を得つつ、やりがいのある職務を果たせる事こそ、勤務社会保険労務士として働くメリットと言えるでしょう。
唯一のデメリットとして挙げるならば、専門分野以外の処務に時間を費やす事も多いため、社労士ならではの活躍の場を作る機会が少なくなりがち、という事です。
更に言えば、収入が安定している分、金額の面では他の一般社員と大差ない場合がほとんどである、という事でしょうか。

一方、独立開業を選んだ場合の最大のメリットと言えば、やはり、高収入に繋がる、という点に尽きるでしょう。
実際に独立して成功を収めている人々の中には、年収1千万を実現している人も多くいます。
もちろん、開業当初は多忙な毎日を送っているにもかかわらず、直接収入に結び付かない事も多く、軌道に乗せるまでには相当な努力が必要となるのは言うまでもありません。
だからこそ、全ての経験が地となり肉となり、結果として、安定した顧客の獲得に繋がる訳で、そこで初めて年収1千万円への道が開かれるのでしょう。
そう考えると”ある程度の軌道に乗せるまでには試練期間がある”という点が、独立開業を目指す場合のデメリットと言えるかもしれません。

いずれにせよ、デメリットをもメリットに変えてしまうくらいの意気込みで毎日の業務に携わる事こそ、一流の社会保険労務士としての在り方ではないでしょうか。

社会保険労務士の資格取得までに要する時間はどのくらい?

同じ国家資格の中でも、かなり難易度が高いことで知られる社会保険労務士の資格。
資格の取得までにかかる時間は長い人で5年以上という話も珍しくないと言いますから、
安易な独学や数カ月の準備期間のみで合格できる様な試験でないことは確かです。

そんな狭き門でもある社労士資格の取得に際して、一般的に最低限必要な勉強時間は、およそ800時間以上と言われています。
ですが、こればっかりは、個人の許容範囲、理解度にも大きく左右されるでしょうから、一概には言い難いのも事実です。
本人の努力次第でも大きく結果が変わると言えますし、同じ受験者でも法律事務所や社会保険事務所に勤務している人や法律の勉強をした事がある人は、断然有利となるでしょう。

800時間の勉強時間を確保するとなると、1日2時間コンスタントに勉強をしたとしても、約1年は準備に費やす事になります。
これまでに法律関係の仕事をしたことも無ければ勉強した事も無く、今回初めて法律に関する学習を始める人にとっては、1日約2時間ではカバーしきれないかも知れません。

実際に、1発で合格を果たす人の割合は10人に1人程度と言われているのが社会保険労務士の試験の実態です。
特に法律に関してこれまで何の知識も無く、1から学び始めている人などは、2~3年の勉強期間が必要である事は覚悟しておくべきです。

試験では、8科目すべてにおいて合格点を獲得することが必須となります。
実に広範囲にわたって勉強をする必要がある上、偏りなく、各項目全てをしっかりと理解しておく必要があります。
広く浅く…などという甘いものではありません。
得意不得意が出てしまわない様に、全ての項目において万全を期さなければなりません。
総合では合格レベルに達している場合でも、基準点以下の科目があれば、不合格にもなり得ますから。
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社会保険労務士になるまでの道のり

正式な社会保険労務士になるまでの道のりとしては、3段階のステップを踏む必要があります。

まず、何はさて置き、試験に合格する事が先決です。
更に社会保険労務士の国家試験は誰でもが受験できる訳では無く、学歴や職歴など、一定の受験資格を満たした受験者のみが受験できる仕組みとなっています。
例えば、大学の一般教養科目の修了者、短大や高等専門学校の卒業者、厚生労働大臣が認めた学校の卒業者などが、学歴による受験資格の一例となります。
職歴に関しては、通算3年以上の社会保険労務士の補助事務経験、国や地方公務員としての実務経験、労働組合や会社の役員としての労務経験などの実務経験が必要となります。
ただし、減族としてどれか一つの受験資格を満たしていれば良いので、そこまで厳しい基準では無いと言えるでしょう。

次に必要となるのが全国社会保険労務士連合会の名簿への登録です。
試験に合格しても、この名簿への登録が完了しないことには、社会保険労務士として報酬を受けて働くことは許されません。
名簿への登録も、実務経験が2年以上あるか、全国社会保険労務士連合会が実施する講習を受講してからでないと、登録できない様になっています。
ちなみに、実務経験が2年以上ある方が名簿へ登録を申請する際には、実務経験の証明書も必要となります。
更に、登録費用として収入印紙で3万円、登録手数料として2万円の計5万円が必要となります。

最後に、社会保険労務士連合会の名簿への登録後に、各都道府県の社会保険労務士会への入会手続きを完了させます。
こちらの入会手続きにも諸費用がかかりますが、入会する都道府県によってその額は異なりますので、その辺は事前に調べておきましょう。

社会保険労務士連合会の名簿への登録、各都道府県の社会保険労務士会への入会を完了させて初めて、正式に、社会保険労務士を名乗る事ができるようになります。

社会保険労務士の魅力とは

社会保険労務士として働く道を選ぶことの最大の魅力は、働き方を選ばないということ。
企業内の一部署に所属して会社の為に力を発揮する事も出来れば、社会保険事務所に身を置いて、独占業務を始めとする専門業務に携わることも出来ます。
もちろん、独立開業をして自身の事務所を持つことも可能です。
ただ一つ言える事は、働くスタイルこそ違っていても、その仕事のやりがいや達成感は同じだということでしょう。
どんな働き方を選択したとしても、常に人の役に立てる、人の為に働けるのが社会保険労務士なのです。

例えば、一企業に勤務している場合、社労士のみが業務の遂行を許されている独占業務以外にも、企業の発展に向けてさまざまな角度から改善や調整も行います。
常に社内の労働環境を整えるべく、会社と労働者の間に立ち公正な判断を下す役割をも担っている訳です。
特に昨今では、雇用形態の多様化に伴う労働者の価値観の変化、セクハラやパワハラといった職場内で起きるさまざまな問題も一層複雑化していると言われています。
より適切な対応が求められる中、労働関係の諸法令を熟知しているエキスパートである社会保険労務士の存在は以前にも増して重要視されているのが実情と言えるでしょう。
そういった背景も後押しとなり、社労士の資格を保有していれば、社内でのスキルアップに繋がる事はもちろん、転職する場合であっても大きなアピールポイントとなり得ます。

ある意味、社会保障という分野は誰にとっても一生ついてくるもの。
社会保険労務士としての専門知識は、自分自身の為にも一生涯役に立つはずです。
いざという時でも、専門知識や様々な経験から得た知恵を活かし、友人や家族を守ることができますから。

社会保険労務士の役割を知っていますか?

企業において、複雑な法規定により構成された、さまざまな社会保障制度を熟知したスペシャリストである社会保険労務士が占めるウェイトは非常に大きいものと言えます。
多くの場合、会社の人事部や総務部に在籍して業務を果たす事になりますが、その活躍の場は実に多岐に渡っているのも特徴のひとつと言えるでしょう。

社労士が取り扱う事が出来る業務の中で最も代表的なものとして挙げられるのは、健康保険や雇用保険、厚生年金等に関する業務の遂行です。
これらの保険関連業務は、作成から提出に至るまでを数十種類にも及ぶ法規定に沿って行わなければならず、到底、一般社員や経営者の手に負えるものではありません。
例えば、会社で新入社員を雇った場合、雇用保険や健康保険、厚生年金などへの加入が必要となりますが、その際に必要書類の作成を行い、社会保険事務所へ書類の提出を行うのも、社会保険労務士の重要な役割のひとつ。
更に会社の賃金台帳の作成や労働者名簿の取り扱いができるのも社労士資格保有者のみに許された特権なのです。
その他にも、雇用や退職についての相談、指導、就業規則や給与規定に関する相談、企業内教育や指導、人事、労務全般についてのコンサルティング業務など、様々な分野で活躍する事が可能です。
専門書類を作成するだけが主な業務ではなく、時には企業内で起こる様々な問題を解決するという大役も担っているわけです。

企業そのものの体制や規則の見直しなどにも積極的に関わっていく社会保険労務士は、会社とそこで働く労働者との関係を円滑に進めるためには欠かせない、かけ橋的な存在なのです。