研究員コラム「赤ちゃんに学ぶ仕事術」あづまこうじ
2009/07/27 16:02
「こう想像してみよう。もともと男は火星人、女は金星人だった」
・・ジョン・グレイ博士『ベスト・パートナーになるために』より
男性と女性は、ものの考え方や行動傾向が大きく異なります。男と女は
理解できないのが当たり前で、もともと異星人の生き物なのだと思えば
腹が立つことが少なくなります。
不思議なことですが、私の知人・友人の夫婦をみると、似た者同士より
違うタイプの組合せになることが多いようです。お互いに最高に相性が
合うと思って結婚した二人が、いざ一緒になってみると、価値観や生活
スタイルが全く違うことを知って愕然するのは、ありがちなことです。
男性と女性の違いは色々ありますが、まずコミュニケーションの目的が
ちがいます。女性は共感性志向でただ話しをしたいだけなのに、男性は
問題解決型志向で、女性が話しているときについ余計な口をはさみます。
「わたしの話をちっとも聞いてくれない!」よく聞かれる妻の愚痴です。
私も以前は、妻の話を聞くと「何か役に立つことを言ってあげよう」と
思い、アレコレとアドバイスしたものでした。いいことを教えてあげた、
と自分では得意気になっていましたが、妻はどうも不満そうな顔です。
それに、妻がぼくの助言に従って実行することはまずありませんでした。
これは何なのだろう? と長年の疑問でした。それが、男と女の違いを
勉強したこおかげで、「話しをしたかっただけなのね」と理解しました。
そのことに気がついてから、夕食時には必ず「今日はどうだった?」と
質問をして、何を話しても黙って聞く習慣を始めました。5分10分くらい
話しがつづくのですが、言いたいことを口にしたあとの妻は上機嫌です。
ワーク「ワイフ」バランスは、ただ話しを聞くだけでばっちりです。
娘が生まれて、育児がコンビニエンスストア状態(24時間365日営業)に
なったとき、妻の話しを黙って聞く習慣は大きな効用を発揮しました。
2DKのアパートで一日中、母親と赤ちゃんが向き合う生活は、想像した
以上にメンタル面のダメージが大きいです。日中、仕事でいないパパは
夜、家に帰ったらしっかりとパートナーの心のメンテナンス(ガス抜き)
をしておかないと後で大変なことになります。壊れてからでは遅いです。
≪赤ちゃん仕事術その51≫
女性の話は黙って聞くべし
■■執筆者プロフィール■■
あづまこうじ
1971年2月生まれ、B型、187cm(あだ名はのっぽさん)
株式会社ソラーレ代表(娘が生まれたのを機に独立)
研修講師・カウンセラーを職業とする育児パパ
日本WLB研究会メンバー、NPOファザーリングジャパン会員
★育児ブログを毎日更新中
http://ameblo.jp/nopposan187
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研究員コラム「赤ちゃんに学ぶ仕事術」あづまこうじ
2009/07/23 00:00
「パパと呼ばないで!」赤ちゃんに対して、思わずそう口にしました。
何かというと、娘が初めて口にした言葉が、「パ・パ」だったからです。
赤ちゃんだった娘の口から、アーとかウーとかの喃語がでるようになり、
はっきりした言葉になるのを心待ちにしました。最初が「パパ」でした。
娘の生まれて初めての言葉を耳にしたとき、パパはて最高にうれしかった
のは勿論ですが、内心ではちょっと戸惑いの気持ちが生じました。なぜか。
ぼくは、ママ(=妻)の嫉妬を買いたくなかったからです。
前項でも書いたように、子育てに関する労力に関してぼくは妻に比べれば
全然足りてません。パパよりもママの方が、圧倒的に育児の貢献が大きく、
だから当然のごとく、娘の第一声は「ママ」であってしかるべきなのです。
もし、「最初に‘パパ’と言ってくれたよ!」と無邪気に喜びポーズなど
すれば、妻の逆襲に遭ってしまうにちがいありません。ぼくが家の居心地
をよくするための戦略上の問題で、娘に「ママ」と先に言ってもらうのが
よかったのです。‘ママ’より先に‘パパ’と呼ばれて迂闊に喜べません。
はじめは‘パ’の音でした。つづけて発音すれば‘パパ’となりました。
ぼくは、娘が‘パパ’と口にしても気がつかないフリをしました。もし、
妻が「あれ?‘パパ’といっているんじゃない?」と指摘したら、「いや、
パイパイ(おっぱい)がほしいんじゃないの?」と、とぼけました。
複雑な心境でした。でも、したたかに行動するのが賢いと判断しました。
数日後、娘が‘ママ’と発音しました。もしかしたら‘マンマ(ごはん)’
の聞き間違いだったかもしれません。が、ようやく‘パパ’と呼ばれて
素直に喜べるようになりました。
≪赤ちゃん仕事術その50≫
したたかに行動する
■■執筆者プロフィール■■
あづまこうじ
1971年2月生まれ、B型、187cm(あだ名はのっぽさん)
株式会社ソラーレ代表(娘が生まれたのを機に独立)
研修講師・カウンセラーを職業とする育児パパ
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研究員コラム「赤ちゃんに学ぶ仕事術」あづまこうじ
2009/07/20 00:00
娘の成長を眺めているのが楽しくて、子育てにハマるようになり、
自分でも「いいパパしているよなぁー」と思うようになりました。
都心で行われる育児イベントに参加したり、地元の子育てセンター
などで開催される育児にも積極的に顔をだしたりしていました。
ぼく自身が研修講師として「ワークライフバランス」のセミナーを
していることもあり、学んだ内容がときに自分の研修のネタになる
こともあります。育児にも活きるし、仕事にも使えます。一挙両得。
そんな、自分では熱心パパぶりを発揮しながら外部の勉強会に参加
していたある日、妻が娘に語りかけるようにして、口にしました。
「パパはワークライフバランスの勉強会に出たり熱心だけれど、
いつになったら我が家に、その恩恵がやってくるのかなー」
ガクッときました。なぜなら、自分ではそれらしいことをやってた
つもりだったからでした。ワークライフバランスを意識してから、
夜7時に会社をあがり、 飲み会を断り、娘をお風呂に入れています。
目に見えて、ぼくの行動パターンは変わったはずなのですが、妻の
目から見ると、十分な貢献として受け止められていないようです。
なんでだろう? と思いました。そして、なんとなく分かりました。
ぼく自身は世間の父親と比較として「自分はよくやっている方だ」と
高く自己評価していました。しかし、妻は「旦那よりも私の方が、
育児の負担はよほど大きい」と感じています。
パパがいくら育児に頑張って、オレもやってると威張ったとしても、
ママと比べたら大したことがありません。比べる相手を間違えては
いけません。
パパは、ワークライフバランスに取り組むのもよいですが、もっと
ワーク「ワイフ」バランスを心がけないといけないようです。
≪赤ちゃん仕事術その49≫
比べる相手を間違えない
■■執筆者プロフィール■■
あづまこうじ
1971年2月生まれ、B型、187cm(あだ名はのっぽさん)
株式会社ソラーレ代表(娘が生まれたのを機に独立)
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研究員コラム「赤ちゃんに学ぶ仕事術」あづまこうじ
2009/07/16 00:00
日常的に使っている言葉のなかに、NGワードがいくつかあります。
例えば、「手伝ってあげようか」という言葉です。妻が夫に言われて
頭にくる言葉のダントツ1位なのだそうです。
「子どもは二人のものなのに、なぜ母親の私ばかり育児をしなければ
いけないの?」と、育児中のママはモヤモヤした気分を抱えています。
「手伝おうか」は、そんな気分にスイッチ点灯してしまうようです。
それは、育児に限らず家事でも同じ。「育児や家事は夫のあんたもやる
べきことでしょう! 私はベビーシッターじゃないし、あんたの家政婦
じゃないわよ!!」ママのそんな叫びが、いまにも聞こえてきそうです。
何気なく口から出る言葉は怖いです。その人の無意識にあるスタンス
が、本人が自覚しないままに相手に伝わっていきます。「手伝おうか」
の裏には「育児は母親がすべきもの」という意識が見え隠れしています。
その他のNGワードとして、「参加する」「協力する」という言葉が
あります。「参加」「協力」の言葉を使っている時点で、その人には
当事者意識が足りません。ママが「私も育児に参加しなきゃ」というと
ちょっと変な気がしますが、「パパも育児に参加しよう」は通ります。
「男性の育児参加をいかに進めるか」「夫の家事協力の時間が少ない」
といった表現が、ワークライフバランスの議論でよく出てきますが、
その表現自体に、男性は育児と家事では外野であるというニュアンス
が伝わります。そんな表現を使っているから、男性は甘えるのです。
また、「家族サービス」という言葉も微妙です。パパにとって家族は
お客様ではないので、サービスする対象者ではありません。「仕事で
いつも忙しくて家にいないから、土日くらいは家族サービスしなきゃ」
と安易に口にしていると、ママを切れさせるから要注意です。
ぼくも、そのことに気がつくまで「手伝おうか」と口にしていました。
ある日、洗濯ものを畳んでいると、妻から「手伝ってあげようか」と
声がかかりました。その言葉で「いつの間に、洗濯もの畳みがぼくの
当番になったのだ!?」とイラっとしたのはたしかでした。
≪赤ちゃん仕事術その48≫
無意識に出る言葉に注意する
■■執筆者プロフィール■■
あづまこうじ
1971年2月生まれ、B型、187cm(あだ名はのっぽさん)
株式会社ソラーレ代表(娘が生まれたのを機に独立)
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研究員コラム「赤ちゃんに学ぶ仕事術」あづまこうじ
2009/07/13 00:00
あるとき、ベビー雑誌を読んでいた妻が、これを読みなさい!と
言って、ページを開いた記事をぼくの目の前に突き出しました。
読者投稿欄の「ママをやめたいと思ったとき」という特集でした。
そこには「娘が泣いている横で熟睡する夫に、怒りが爆発しました」
と、ある母親からの声が載っていました。
我が家でも赤ちゃんが夜泣きして起きるのはほとんどの場合はママで、
パパはそのまま寝ていました。内心では申し訳ないな、と思いつつも、
「次の日は仕事があるし、ぼくはおっぱいをあげられるわけではない
から仕方ないのだ」と言い訳して、赤ちゃんが泣いても眠っていました。
妻は、そんな夫の姿にかなり腹を立てていたのでしょう。雑誌の投稿に
同じ心境の言葉をみつけ、いたく共感したわけです。ぼくとしては、
「睡魔に負けてスイマセン」としか言いようがありませんでした。
妊娠から出産にかけて女性は体感を伴って母親になっていくけれども、
男性は子どもが生まれてもすぐに父親になれるわけではない、といった
ことを前に書きました。赤ちゃんが生まれてからでも、パパとママでは
「親としての自覚」や「親になる実感」には差があります。
もちろん、ママの方が上位です。取り組み姿勢の真剣度合がちがいます。
そんなママの気持ちについて、ぼくが勝手に考察した事柄について
これからの連載で、いくつか述べていこうと思います。ママの気持ちを
理解しないまま、「育児やってるつもりのオレ」をのほほんと過ごすと
パパは痛い目に遭います。雑誌の投稿には続きがありました。
「呑気に寝ている夫を、包丁で刺してやろうか!と思いました」
寝ているうちに刺されては敵いません。パパも育児に頑張りましょう。
≪赤ちゃん仕事術そのその47≫
相手の気持ちを理解する
■■執筆者プロフィール■■
あづまこうじ
1971年2月生まれ、B型、187cm(あだ名はのっぽさん)
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